第405話 第九章「水底の格闘」前編
十月二十日 午後三時十四分
人を水の中で殴ると、殴った側も逃げられない。
拳が当たる。
相手の面体がずれる。
水が入る。
相手は息を失う。
助けるために近づく。
今度は自分の呼吸器をつかまれる。
勝った方から溺れる。
竜胆迅は、それを格闘と呼ぶのが嫌だった。
格闘には、終わりがある気がする。
水底には、終わった後の床がない。
午後三時十四分。
残る八人のうち、三人を運ぶ便が圧力管理室を出た。
先頭、百舌忍。
次に施設潜水員三人。
その後ろに被救助者三人。
最後尾、迅とタマキ。
行先は別々だった。
東一。
西一。
中央一。
東を選んだ一人は、両腕に化学熱傷。
西を選んだ一人は、呼称《ナシ》。家族名を使わず、共同宿舎で元同室者と合流する目的。
中央を選んだ一人は、呼称《ヒダリ》。左手しか動かず、その手で円札を握った。
受取側の確認は三口すべてから届いている。
東。
三回、短い。
西。
二回、間、一回。
中央。
三回、間、一回長く。
タマキの胸に、封の感覚が三つある。
一人へ一つ。
同時に三方向は見えない。
能力は地図ではない。
送り状を重ねれば便利になる機能でもない。
だから、順番を決める。
最初は東。
医療優先。
タマキは東の封緘札を胸へ留める。
皮膚の下の折り線が、右上を向く。
図面どおりの廊下。
百舌も同じ方向へ進む。
そこまでは対立しない。
問題は分岐だった。
旧講堂の下。
東へ直進。
西は左の舞台下。
中央は床下点検路。
施設潜水員三人は、東索を一本に束ねていた。
西索と中央索は、壁へ巻いてある。
迅が百舌の肩を叩く。
西。
中央。
百舌は表示板を出す。
《圧力低下》
《西 受入遅延》
《中央 点検路狭窄》
《東 通行可》
最新の設備情報。
百舌の東固定案には、また合理性がある。
西口の巻上げ機が一度止まった。
中央点検路では、剥がれた断熱材が流れている。
東へ全員送れば、今すぐ通れる。
迅は西の被救助者を見る。
《ナシ》は二結びの索を握っている。
中央の《ヒダリ》は、円札を左手へ固定している。
本人の選択も、今すぐ存在している。
百舌は東を指す。
待機。
西と中央が復旧してから地上で移す。
それなら救命上は早い。
けれど、西へ出る目的の一つは、東の登録を通らないことだ。
中央へ出る目的の一つは、地上で名前を保留することだ。
入口だけ東にすることは、行先の意味を変える。
迅は首を横へ振る。
百舌がもう一度、東。
迅は《ナシ》へ、東を指す。
次に、西。
待つか。
《ナシ》は西を指す。
待つ。
《ヒダリ》も中央札を上げる。
百舌は二人の呼吸器を見る。
残圧。
《ナシ》、十七分。
《ヒダリ》、十四分。
西の復旧予測、四分。
中央の除去、六分。
待てる。
事故がなければ。
百舌の瞳が、分岐の奥へ動く。
水流が変わった。
東側から、濁った泡。
分岐の手前で、三本の索は水流に押され、同じ方向へ見えた。
東は太い主索。
西は二本の細索を撚ったもの。
中央は輪を一定間隔に編んだ索。
触れば違う。
見ただけなら、全部が右へ流れている。
タマキは東の封緘札を胸へ留めたまま、左手で西索、右足で中央索を確かめる。
三方向を同時に示せない能力と、三方向を同時に保持しなければならない身体。
「順番」
面体の中で言う。
誰にも聞こえない。
一。
東の熱傷者を主索へ。
二。
西の《ナシ》を舞台下へ。
三。
中央の《ヒダリ》を点検路へ。
順番は、東が偉いからではない。
熱傷者の呼吸器残圧が最も少ない。
タマキは東札を指す。
熱傷者は頷かない。
両腕を焼かれ、首を動かすと面体の縁が傷へ当たる。
反応なし。
百舌が熱傷者の瞳へ灯りを当てる。
右。
左。
視線は追う。
次に東札を目の高さへ。
視線が止まる。
別の札を見せる。
中央。
視線は動かない。
選択か、疲労か。
百舌は東札を胸へ付けようとする。
タマキが手首を止める。
百舌の瞳が細くなる。
タマキは、東札。
次に、本人の目。
最後に、百舌の手。
誰が閉じる。
百舌は打鍵器へ入力する。
《両上肢使用不能》
タマキは首を横へ振る。
手でなくてもいい。
熱傷者の足元へ、三枚の札を置く。
右足のつま先が、東札へ触れる。
一度。
水流で揺れた可能性。
百舌が札を十センチ離す。
もう一度。
右足が東へ伸びる。
今度は、本人から。
タマキは封緘札を熱傷者の右足首へ置く。
封の折り返しを、つま先で押せる形へする。
足が動く。
閉じる。
胸の折り線が右上へ向く。
成立。
百舌は一秒だけ、タマキを見る。
さっき止められたことへの怒りは消えていない。
それでも、本人の足で成立した封を剥がさない。
熱傷者を東索へ固定する。
西口の復旧信号は、完全ではなかった。
二回。
間。
一回。
受入れ。
その後に、短い一回。
《条件あり》
地上の補足板が水中へ送られるまで、十二秒。
《巻上げ機は手動》
《一人ずつ》
《家族名を呼ばない》
《ナシ》は二結びの索を握る。
タマキが条件を一つずつ指す。
手動。
待つ。
名前を呼ばない。
《ナシ》は最後に頷く。
封は継続。
中央。
点検路の断熱材は、流れているだけではない。
細長い繊維が輪索へ絡み、結び目を隠している。
《ヒダリ》は左手しか動かない。
輪索を握れば、繊維も一緒に掴む。
引けば手袋の縁へ入り込む。
施設潜水員が短刀を出す。
繊維を切る。
迅が止める。
切れた繊維は、水流へ乗って呼吸器へ入る。
短刀を使わず、輪を一つずつ壁金具から外す。
遅い。
《ヒダリ》の残圧、十四分。
除去予測、六分。
待てる。
事故がなければ。
百舌は東を指し続ける。
彼女の案では、三人を東へ出し、地上で西と中央へ移す。
その案なら、断熱材を今切る必要はない。
巻上げ機の手動復旧も待たなくてよい。
タマキは、東札を《ナシ》へ見せる。
次に、地上移送の絵。
西へ後で行く。
《ナシ》は首を横へ振る。
中央の《ヒダリ》へも同じ。
左手で円札をさらに強く握る。
待つ。
二人の選択は一致している。
同じ理由ではない。
百舌は残圧計を見せる。
迅は、自分の残圧を見せる。
百舌より少ない。
それでも待つと言っている。
百舌が迅の計器へ指を当てる。
《あなたが先に切れる》
迅は肩をすくめる。
《交代する》
百舌。
地上へ戻れ。
迅は首を横へ振る。
《俺が決めた》
百舌が表示板を強く叩く。
《被救助者の酸素を使う》
迅の待機は、自分だけの危険ではない。
途中で酸素が減れば、交換のために人手と一本を使う。
本人選択を守ると言って、別の人の呼吸を使う。
迅は反論できない。
タマキが二人の間へ札を出す。
《交代》
地上へ低音信号。
潜水員一人を追加。
迅は分岐まで残り、追加が到着したら戻る。
待つ選択を守るため、救助側も交代する。
迅一人の根性で時間を買わない。
百舌は一度だけ頷く。
同意ではない。
交代手順の確認。
追加潜水員の灯りが、遠くで揺れた。
その直前。
東側の濁りが一段濃くなった。
圧力計の針が跳ねる。
上流で圧力弁が開いた。
旧講堂の吊り天井が揺れる。
百舌は右手を上げた。
三人の施設潜水員が、同じ拳を作る。
次の一動作。
東索へ全員を固定する。
無言同意の二度目。
紫の線が百舌の手首から三人へ走る。
三人の潜水員が、同時に動いた。
一人は西索を切り離す。
一人は中央索を巻き取る。
一人は被救助者三人の腰環を東索へ掛け替える。
同じ動作ではない。
目的が同じ。
一列にする。
誓痕は、動作の差を一つの次行動へ揃える。
迅は最も近い潜水員の手首を取る。
殴らない。
手首を外へ返す。
腰環の金具から指を離させる。
水中で関節を極めれば、痛みの逃げ場がない。
だから、限界まで曲げない。
潜水員が反対の手で迅の面体を押す。
迅は顎を引く。
面体の縁を守る。
右手は使わない。
左前腕を潜水員の肘へ差す。
身体ごと回る。
殴らず、位置を交換する。
潜水員が分岐の壁へ流れる。
壁へ頭を当てないよう、迅は腰帯をつかんで止める。
その一秒で、二人目が中央索を外した。
タマキが泳ぐ。
速くない。
小柄な身体は水の抵抗が少ないが、足の運びがまだ大きい。
泡を多く出す。
中央索へ手を伸ばす。
三人目の潜水員が、タマキの腕を払う。
タマキは避けない。
払われた力で身体を回し、背中の予備索を中央索へ投げる。
配達の投げ方。
荷物を人の顔へ当てず、手の届く所へ滑らせる。
索の輪が、壁の金具へ掛かる。
中央経路は失われない。
潜水員がタマキの予備索を外そうとする。
《ヒダリ》が左手でその索を握る。
施設潜水員は、一瞬止まる。
被救助者の手を振りほどけば、強制になる。
百舌の合図は、一列にする。
本人の左手は、別の列を選んでいる。
誓痕の紫線が、三人の潜水員の腕を硬くする。
一人が東へ引く。
残り二人の身体も、同じ方向へ傾く。
無言同意は強い。
三人が迷わないからではない。
迷いがあっても、次の一動作だけは揃ってしまう。
迅は二人目へ近づく。
足で胸を蹴らない。
自分の膝を、相手の腰環と壁の間へ入れる。
梃子にして索を緩める。
潜水員が短棒を出す。
水中用。
先端が丸い。
面体を割らず、手を外すための道具。
棒が迅の右脇腹へ入る。
七月の公開再戦で受けた打撲は、皮膚からは消えている。
それでも、同じ場所へ入った衝撃を筋肉が覚えている。
息が一度漏れる。
右手首の赤い紐が揺れる。
一歩。
床へ足を置く。
二歩。
壁を蹴る。
三歩。
相手の短棒をかわす。
四歩目を取ろうとした時、床が動いた。
吊り天井の一部が落ち、床へ当たる。
水流が左右へ割れる。
暴力の源。
百舌か。
施設潜水員か。
落下物か。
圧力弁か。
自分が分岐を塞いでいることか。
定まらない。
迅は四歩目を捨てる。
短棒を左手で受ける。
右肩で潜水員を押す。
赤い紐を相手の手首へ巻く。
七つの結び目は、今は能力の歩数ではない。
ただの紐。
紐が手首と金具をつなぐ。
潜水員は短棒を離さないと動けない。
離す。
迅は短棒を奪わず、床へ固定する。
武器を取った側が強くなる場面ではない。
道具が水流へ飛ばないことの方が大事だ。
百舌が迅へ近づく。
拳は出さない。
両手を背中から出している。
一方で迅の肩。
一方で腰帯。
水中格闘の教科書どおり、身体の軸を崩す。
迅は百舌より重い。
けれど、水は体重差を薄める。
百舌が身体を沈める。
迅の浮力が上へ逃げる。
腰が回る。
迅は天井へ背中を当てた。
百舌が東を指す。
迅は西と中央を指す。
百舌が残圧計を見せる。
時間。
迅は《ナシ》と《ヒダリ》を見る。
本人。
二人は札を離していない。
百舌は喉帯を押さえる。
声は出ない。
表情は怒っている。
迅も怒っている。
水中では、怒鳴れない。
怒鳴れないから、相手の顔を見続けるしかない。
それは会話に少し似ていた。
落ちた吊り天井は、床へ着かなかった。
片側が舞台照明の古い索へ引っかかり、斜めに止まった。
幅三メートル。
高さ一メートル二十。
分岐の中央を塞ぐ。
東索は下を通れる。
西索は左端。
中央索は、天井板の裏へ巻き込まれた。
百舌の誓痕で東へ一列にすれば、全員が通れる。
西と中央の選択を守るなら、板を動かす必要がある。
迅は板へ手を掛けない。
上部の索が何を支えているか分からない。
持ち上げれば、照明枠が落ちるかもしれない。
下げれば、中央索を切る。
暴力の源は、板一枚ではない。
施設潜水員の一人が短棒を支点へ入れようとする。
迅が止める。
潜水員は、東を指す。
今すぐ通れる。
迅は西と中央を指す。
同じ争い。
今度は、百舌が先に板の上を見る。
灯りを三方向から当てる。
古い照明索。
住民が追加した洗濯線。
非常灯の電源線。
三本が絡んでいる。
どれか一つを切れば動く。
どれを切るか。
百舌は洗濯線を指す。
最も細い。
切っても電気も照明も落ちない。
迅は首を横へ振る。
洗濯線には、小さな金属札が並んでいる。
部屋番号。
名前ではない。
水底で暮らした人が、濡れた服を取り違えないための札。
切れば救助は速い。
後で結び直せる。
それでも、所有者へ訊けない。
迅が非常灯の電源線を指す。
既に停電している。
施設潜水員が首を横へ振る。
非常灯線は、地上の蓄電器へつながる。
切れば別区画の灯りが消える。
古い照明索。
百舌が上を見る。
吊っている照明枠は一つ。
落下位置は、東経路の奥。
誰もいないか。
タマキが地上へ確認を送る。
東経路、次班待機。
受領。
一時停止。
照明索を切る。
ただし、落下させない。
迅が照明枠へ予備索を掛ける。
施設潜水員二人が壁金具へ固定する。
百舌は右手を使わない。
左手で短刀を持つ。
刃を索へ当てる前に、全員を見る。
迅。
潜水員三人。
タマキ。
被救助者三人。
誰も同じ動作をしていない。
誓痕は使わない。
百舌が照明索を切る。
板が五センチ下がる。
照明枠は予備索へ移る。
施設潜水員の一人が索を引きすぎる。
枠が壁へ当たりそうになる。
迅が腰帯をつかむ。
引く力を止める。
殴らない。
水中では、力を加えるより、力が加わり続けるのを止める方が難しい。
板が斜めに浮く。
中央索が見える。
《ヒダリ》が左手を伸ばす。
届かない。
タマキが自分の予備索を輪へ通す。
配達箱の紐を結ぶ時の、二重戻し結び。
引く。
中央索が板の下から出る。
西側も、舞台幕の端を一枚外せば通れる。
幕は切らない。
上部の輪を順に外す。
一。
二。
三。
水流が幕を押す。
迅が身体で受ける。
耳まで濁水。
床が動く。
一歩目を探す身体。
迅は探さない。
七歩ではなく、幕を受ける一人の重さになる。
百舌が左手で四つ目の輪を外す。
通路が開く。
三本の索。
東。
西。
中央。
全部が再び見える。
能力で一列にした後、能力を使わず三列へ戻した。
戻したのではない。
今の水流と、今の受入れと、今の本人の選択から、作り直した。
迅は百舌を見る。
百舌の右手は背中へ戻っている。
左手だけで、三方向を指す。
今回は、意味を訊かなくても分かった。
東だけではない。
タマキの胸には、西の封が閉じていた。
《ナシ》。
受取先、西家族口の共同宿舎係。
目的、元同室者への連絡。家族照合なし。
方向は左。
舞台下の通路。
西口の巻上げ機は復旧信号を返した。
行ける。
タマキは《ナシ》の前へ出る。
左を指す。
《ナシ》が頷く。
その時、壁面の受入表示が変わった。
《西口 元同室者確認》
《家族名照合を併用》
元同室者を確認するため、家族登録も照合する。
地上側が、善意で条件を足した。
西口の係は、本人を確実に受け取るためだと思っている。
《ナシ》が表示を読む。
動きが止まる。
タマキは西の札を指す。
次に、家族照合の表示。
違うか。
《ナシ》は頷かない。
右手が、札の端へ行く。
半円の切れ目。
タマキは止めない。
ここで止めたら、撤回できる条件は嘘になる。
《ナシ》が内側の封を引く。
切れる。
胸の中で、何かが開いた。
緑の折り線が一斉に消える。
左が消える。
前も消える。
上も消える。
方向がなくなった。
普通なら、能力が消えれば普通の感覚へ戻る。
タマキには、戻る場所がなかった。
自分がどちらを向いていたか。
床がどこか。
泡がどこへ上がっているか。
全部が同じ速さで回る。
舞台下の通路が縦になる。
天井が右へ落ちる。
《ナシ》の身体が下へ流れているように見える。
タマキは追う。
本当は、自分が沈んでいる。
水深が一メートル増える。
左耳の奥へ、針が入った。
鋭い痛み。
息が止まる。
耳抜き。
鼻を押さえる。
息を送る。
左だけ抜けない。
さらに沈む。
痛みが、熱へ変わる。
視界が回る。
面体の中で吐き気。
タマキは索を探す。
手が空をつかむ。
上も下もない水の中で、恐怖だけが下へ引く。
迅の赤い紐が、タマキの手首へ当たった。
色は黒く見える。
結び目。
一つ。
二つ。
三つ。
迅の手。
タマキは握る。
迅は引き上げない。
急浮上させない。
まず、タマキの面体を二度叩く。
呼吸。
次に、自分の胸へ手を置く。
ゆっくり。
タマキは吸う。
吐く。
左耳が痛い。
迅はタマキの身体を壁へ固定する。
壁。
硬い。
方向の代わりに、触れている面を一つ作る。
タマキの右手を壁へ。
左手を迅の腰索へ。
両膝を曲げる。
迅が泡を指す。
上。
タマキには、泡が横へ流れて見える。
信じられない。
迅は自分の指を、タマキの掌へ置く。
一。
壁。
二。
索。
三。
呼吸。
方向ではなく、順番。
タマキは順番なら分かる。
配達は、道を知ることだけではない。
次に何を確認するかを知ることだ。
《ナシ》が近くにいる。
封を切った本人は、中央札を指している。
西の条件が変わった。
中央で保留。
タマキはその指を見た。
自分の耳の痛みより先に、札を探す。
迅が手首をつかむ。
首を横へ振る。
今のタマキが確認役を続ければ、見間違える。
《ナシ》の選択を、タマキの責任感で汚す。
タマキは手を下ろす。
迅が中央札を示す。
《ナシ》が触れる。
施設潜水員の一人が、受取信号を確認する。
三人で確認。
タマキ一人の能力へ戻さない。
中央の封は、別の救助員が作る。
タマキは方向を示さない。
示せない。
それでも、《ナシ》は中央へ運ばれる。
能力が止まった後も、道具と人は残る。